『こころ・移転のご挨拶』

拝啓
時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
平素はひとかたならぬお引き立てを頂き、厚く御礼申し上げます

この度、人生も後半に位置することに伴いまして
心を、東の窓辺より 西の窓辺へと移転する事となりました。

太陽を追って東の窓にしがみついていたところ
ある時点から、あたりが薄暗く感じられ光も弱く
見えなくなった太陽の姿を捜しておりましたが、同じ場所に
しがみ付いていてはダメかな?と場所を移し
西の窓に行って見ると 其処にちゃんと太陽を見つける事が出来ました

沈む方向に向かってではあるものの
白昼の光の強さに比べ、穏やかに優しく包み込むような光

よって、この光を受け、私自身の人間性の拡大をはかり
これを機に、より一層のサービス向上に取り組んで参る所存ですので
今後ともさらなるご愛顧を、戴きますようよろしくお願い申し上げます
先ずは、略儀ながら書中にて、ご挨拶申し上げます

                 
なんちゃって・・・・・

『な おい あくま』

自戒としての人生の秘訣 6条

、なまけるな 、おこるな 、いばるな 、あせるな
、くさるな 、まような

心したいと思うそばから 今日も今日とて・・・

家の事は 手抜き 手抜き

無抵抗の旦那に散々、悪態をついた

親からの仕送りを、当たり前の事として 毎日能天気に生活している息子に、これまでかかった金額と 
これからかかるであろう金額を示し、返済予定の明細を送れと強迫した

出来もしないダイエットに何度も挑戦してみる

どうせ、私なんか・・・が口癖になる

スーパーで 今夜すぐ料理するんだからと、半額落ちになった肉に手を伸ばそうとしたその時
茶髪のヤンママが 値引きしてない肉をつかんで チラリと私を見た
ン?ン? どういう意味だい?
ってんで 思わず国産の高い肉をつかんだ

人間 出来てないと ここまで・・・・

あ〜〜〜ぁ 落ち込むぅ〜〜〜



『未だ気になる、昔々のあれこれ』


 子供の頃の夏の朝、無花果の木の下で蝉の脱皮を毎日見ていた
ゆるゆると流れる時の中で油蝉が 震えながら殻から反り返り
薄いみどりの羽が少しずつ黒く変色していくのを飽きもせず見ていた
いつもは、その、ゆっくり流れる時が待てたのに
ある日 まだ薄みどりの羽を指でつついた
すると、柔らかい羽はじりじりとちぢれて小さく固まってしまい
もう いくら待っても飛ぶ事は出来ない
恐くなってその場を逃げたが
神様はその時私のしたことを 見ていただろうか?


 ブーンブーンと、電灯めがけて体当たりでガラス戸にぶち当たっては
ひっくり返る かなぶん   もうやめな もうやめな
痛々しくて二度と飛べないよう、羽をセロテープではって
おとなしくなった かなぶん あれは、よけいな事だったんだろうか?


 ある年の夏、カメムシが異常発生した
私の育った土地では、この虫を刺激するととてつもなく臭いので
そーと姫様 姫様とご機嫌をとりながら、紙の上などに乗せて捨てていた
その年はあまりの量の発生に、私はコーヒーの空き瓶に割り箸で集めて回った
ビンの中には何十匹・・・ふと、このカメムシ、自分たちのにおいで
集団ショック死と言う事がありえるんだろうかと
悪魔の気持ちが押さえきれずに 大きくコーヒー瓶を上下に4〜5回振った
死んでしまったのは、匂いのせいのショック死だろうか
寿命がつきたからだろうか?


 初めての下宿生活 貧乏だった
私はある時から大家さんの庭に植えられているねぎを時々
夜の暗闇の中で1〜2本ちぎってはきざんで、醤油をかけご飯にまぶしたり
少し豪華に小麦粉でお焼きにして食べた
だが、春先にそのねぎに小さな黄色い花が咲いた
普通、私たちはそれを水仙と言う
今だ私が水仙を見つめる時、花たちはいっせいにうつむき震えているように感じるのは
思い過ごしだろうか?


 友人の所へ泊まりに行った時
用事で友人がちょっと家を空け、子供と見知らぬおばちゃんの間にあった壁を無くそうと
アイロンでホットケーキを焼いてみせたら
キティちゃんと同じくらい好きになってくれたのに
友人はもう、子供とは遊んでくれるなと言った
友人の分のホットケーキを焼いてやらなかたからだろうか?

あ〜〜まだまだある・・・まだ・・・まだ・・・





『今昔物語』


新婚間もない可愛い妻と、どうちゅうこともない夫
その夫がある日、魚を釣って来ました
可愛い妻は 料理が得意
「夜はお魚ね」と腕を奮いました

「どう?」
自慢げに妻が夫を見つめると、夫の目が ・ (点)!

夫「このまま煮たのか?」
妻「えっ?」
夫「腹も出してないのか?」
妻「えっ?」

確かに妻は山の育ち(かわはぎ)などと言う魚は初めて見る魚

 (料理する時思ったのよね〜、こんな紙やすりみたいなザラザラした
  硬い皮の魚 美味しいのかしらって、まさか、皮を剥いで料理するなんて
  普通思わないでしょう?
  それに、うまずらはげ なんて哀れな名前付けられて
  余計なお世話ってこの目は言ってる
  腹を出して煮る?そんなむごい事、私にやれとおっしゃるの?)


子育ても終わりしっとりと落ち着いた妻に、どうちゅうこともない夫
その妻がある日仕事で遅い帰宅となりました
どうちゅうこともない夫は料理が好き
「今日こそは・・・」と腕を奮いました

「どう?」
自慢げに聞いてくる夫 黙々と食べる妻

夫「ちょっと、値段高かったけどやっぱ味が違うだろ〜」
妻「・・・・・」
夫「彩りもなかなかだろ〜料理ってアートだからな」
妻「・・・・・」
夫「ねえ〜美味いか不味いかぐらい、言ってくれよ」
妻「不味かったら食べないよ、食べてるってことは食べられるってことよ」


 この夫婦 少々の事では喧嘩はしない!
 いちいち 喧嘩のたびにはらわた、煮えくりかえしていたんじゃぁー
 腹のなか いつも、ホルモン焼きになっちゃうし---


『春の憂鬱』

人生にけっつまずいた時
ボソっと吐き出す言葉がいくつかある
おまじないのように、口をついて出てくるのは

一・十・百・千・万・億・兆・京・垓(がい)・序・穣・溝・潤・生
載極・恒河紗(ごうがしゃ)・阿僧祇(あそうぎ)・那由他(なゆた)・不可思議・無限大――

不可思議・無限大・・・不可思議・無限大・・・

最後の言葉を何度か繰り返すうちに、つま先で
固まっていた視線が少しづつ上昇し、青空にぶつかる。

  □ □ □ □ □ □ □ □ 

<だいせんじがけだらなよさ>
この言葉もよく、出てくるつぶやき
寺山修司の・さよならだけがじんせいだ・を逆から言った言葉

この言葉をつぶやきながら、こころを隠す場所を探していた

ため息をつきながら、身を細くする月のようにこころもどんどん小さくなっていくのを恐れ・・・

だが、知ってしまった。
月も我がこころも、待つ事でまた、満ちてくることを

そして最近では、その満ち欠けさえも時とともに気ずかずにいて
ただ、無意味なため息だけが繰り返される。





『愛のバカヤロー』

ある、歌番組の今週のトップテンで一位は、「愛のバカヤロー」と
言う曲だそうだ
モーニング娘の一人が歌っているんだとか
最近の若い子達は、こらえ性がなくて いかんね
愛にまで当り散らして バカヤローだって
別にそう、キバらなくても・・・
それに歌詞の中に(貴方から電話してくれば今なら許してあげる)
みたいな部分があった

ふう〜〜ん 今の女の子は強くなったんだね〜

おばちゃん達の頃はね
惚れた男と喧嘩して ここで折れたらまた、甘やかす事になると
心とは裏腹に、懸命に自分を正当化しながら彼からの電話をひたすら待ち
電話の前から離れず、全ての予定をキャンセルして電話だけを見つめて
時を過ごしたもんだよ

それでも、掛かってこないので イライラしてぇ〜疲れきってぇ〜
逆にこちらから電話をかけてしまい
いなきゃいいのに いきなり彼が電話に出たもんで
びっくりして、まったく その気もないのに
「もう、私たちダメね!疲れたの 別れましょう」
と、言ってしまったら 長い長い沈黙の後
「わかった・・・今日までありがとう」
と、返事が返ってきた

どうすんのよ・・・
お前が バカヤローってことだね
うん!
バカまるだしの青春が、おばちゃんにもあったってことさ













      『情け無用の女』

最初にお断りにしておきますが・・・
これは、私の親しい友人のお話です。

先ずは、昔々編

独身の頃、銭湯の帰り、下宿の近くで知人のいるスナックに立ち寄り
すっかり酔っ払って気がついたら 塀にもたれて眠っていた
自分は盗られず、小銭が入った財布だけ盗られていたことを
今も誰にも言えずにいる・らしい

青春時代の恋愛は
いつも、一方的に恋愛になる前に終わらせていた・らしい
それも なんとも悲しい、淋しい方法で、、、
すごく素敵な 頭のいい男性が目の前に現れたら
(まてよ!この人、頭は良いかもしれないけど
根性曲がってるかもしれない)

姿、形のいい男性が現れたら
(こういう美しい男は、よく、脱腸だったり痔主だったりするのよね)
お金持ちの彼にも
(女癖 悪いと一生苦労するぞ)
お育ちの良い彼には
(冬の寒い時 七分パンツ、穿けないやん)
自分の気持ちに折り合いをつける為ならどんな屁理屈も探した・らしい

わりと、最近編

田舎道で対向車が狭い道をすれ違う為、止まって待ってくれていたので
「すみません、すみません」と頭を下げながらじわじわと寄っていき
相手の車に コチンとぶつけた・らしい

溝に脱輪した時 発煙筒を焚いて救助を求めた・らしい

お隣に 片手に書類、片手に小銭を持って 走っていく途中
ころんで、両手の物を離さず道にグーの手を突いて
小指の骨を折った・らしい

そんな彼女も時には、いや、しょっちゅう 人生にもコケる
心配した周りの者が手を差し伸べようとする、その前に
いち早く立ち上がり、見づくろいをして「ケッ!」と一言吐き捨てて
もう、歩き出している 肩をいからせ、大股 外股で、、、

最後にもう一度 念のため
これは、あくまでも友人の・・・・



                           『勘違い』

ラジオでの面白そうな話につい、耳を傾けた。
男の気持ち・男の本音、、、

「カワイソウって事は、惚れたってことよ」で
女はカワイソウでなくては、可愛くないらしい・・・
倒れこんでいなくては、いけないらしい・・・

俺が何とかしてやらなくては!
男性は女性に対して こう、思いたいのだとか

そんな大事な事、もうちょっと早めに教えてちょうだいね!!
あぁ〜大いなる 勘違い!

弱味は見せない!
転んでも、起き上がりこぼしよりも早く 立ち上がる!
傷ついてもお酒で消毒 痛みは時で包んで捨ててしまう!

突っ張って、、、突っ張って、、、突っ張って、、、
(寺尾の突っ張りは私が指導した・・・・・??)

今更
私はカワイソウな女ですと、倒れこんでも
上を跨いで通るか、タクシー代くらい 持っているだろ―と言われるのが
オチだわナ!




                       『モーニングサービス』


 朝の通勤時間は丁度、子供たちの通学時間とぶつかる
 朝は何故か運転する人達皆 急いでいるのか
 子供達が横断歩道で待っていても、車の流れがあると誰も止めない

 今日は私の車の前に少し間隔が空いていたので
 自転車で待っていた男子高校生を渡らせようと 停まった

 すると、運動靴の踵をふんだおっさんみたいな顔をしたその男の子
 私を見てペコリと頭を下げた
 (可愛い〜!)思わず手を振って「行ってらっしゃーい!」
 又、又その男の子 テレながら(知ってるおばさんかな?)って顔で
 振り向いた
 うーーん もう、投げキッスもサービス!

ふと、ルームミラーで後ろを見ると後ろで待ってる運転手
すっごく不機嫌な顔してみている
まずい!鏡の中で眼が合ってしまった

ええーい もひとつおまけ! あっかんべーーー
急いで逃げよ・・・





                      『海子の3分クッキング』

きょうは、この暑さの中3分で出来る夏の料理をご用意しました。
〔鮎〕
この時期 鮎を時々頂きますね
新鮮な鮎はスイカの匂いがします
いい場所で捕れた鮎は いい苔を食べているので、石を抱いていません
腹まで全部食べる事が出来ます
塩焼きに致しましょう

頂いた鮎が小ぶりなら、ブツブツと薄めに輪切りにして 梅干を漬けた
あの、梅酢だけを別容器に移し切った鮎を漬け込みましょう
2〜3日でOK! 冷酒に合うし・お茶漬けにも・・・
塩と梅酢を用意して鮎が頂けるまで、スタンバッテいましょう

〔夏野菜〕
夏休みでうるさい子供達に
お湯を沸かして畑にとうもろこしを取りに行かせましょう
その時 エラソーに、こう説明してやりましょう
とうもろこしのひげがたくさんあるのは、実もたくさん付いてると・・・
ひげの数と実の数は同じで ひげは実のへその緒だよ、と
子供達は眩しそうに母親を見上げるでしょう

みょうが
小さい頃は嫌いでも大人になるにしたがって 食べたくなるみょうが
味噌汁の具や、さしみのつまに用意しましょう
そうめんうり
これも、夏だけのもの 毛嫌いせずに一度は食べてみましょう
茹でた後は冷水で良く洗い、三杯酢で・・・
これには蟹缶が、欲しい所です
ケチケチせずにどっさり、ブチ込みましょう
どうしてもなければ ツナ缶で誤魔化しましょう
上品な味をお望みなら やはり、蟹缶がお中元のお流れで
まわりに、まわって来るのを待ちましょう

〔本物の素麺〕
これは、簡単です
茹でて、冷やして、器に盛り、ハムやきゅうり
甘辛く煮たしいたけなどでかざり付け・・・
錦糸卵は、3分で焼ける自信がなければ やめときましょう
庭になってる柚子をひとつ、ちぎってきて皮を摩り下ろし
つゆに少しまぜてみましょう
つゆは干し海老などでわざわざ出汁を取らなくても
ヤマキのめんつゆ ストレートあたりで充分でしょう

さあ、ここまでご紹介した料理はいずれも3分もあれば出来ます
そこで その前に・・・その後のたっぷり30分はかかる後片付けを
誰がやるかジャンケンで決めておきましょう

ジャンケンに弱いご主人は「今日は外でメシでも食うか」と、言うでしょう
子供達は手をたたいて「そうしよう」と、もう腰を浮かせているでしょう




『勘違い』

「旧中山道」を、「イチニチジュウヤマミチ」と読んだ人が
いるとか、いないとか
勘違い・・・ある日突然 勘違いと気づいたとき
たとえ、周りに人がいなくても 一人でポッと赤くなったりする

「私 あの方のタマサゲになってはいけないと 身を引きました」
 そうだね、身を引いてもらった方が いいね

「海のもずくとなった」
 確かに 海にはもずくは、ある!

「ええ、彼女はひとつ返事で了承してくれました」
 はい・はい、返事はひとつ!・・ではなく、ふたつでいいと思うよ

「いやぁ〜この出来は 素人はだしですね」
 おいおい、素人もはだしで逃げ出すほど ひどい出来かい?

「美味しくて、美味しくて 思わず舌づつみを打ちました」
 どんな音がしたのやら?

「わたしって、おかめちんこだから・・・」
 って おい!


昔々(紀元前ほど昔ではなく)
私が下宿生活を送っていた頃
時は、秋深く...淋しくて...貧しくて...冴えなくて...モテナクテ
ヤケクソ気味の日々を送っている時
ある日 隣の部屋から歌が聞こえてきた
ぼんやりと聞いていると ♪愛があれば年の瀬なんて♪
へぇ―――愛があれば年の瀬も越せるちゅう歌か・・・
なんと、切羽詰った 身につまされる歌だなーと、ひどくしんみりしたが
後でそれが♪愛があれば年の差なんて♪だとわかった時
恥ずかしくて誰にも言えなかった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぅ〜〜〜(-"-)





                                           『散 歩』

   今日は休日。
   3時頃からな〜んにもする事無し!
   (家事はあるよぉ〜、嫌ちゅうほど!)
   で、散歩に出た。
   海まで行くか!

   私の部屋から見えるアソコ、目指せば・・・
   ドンドコ、ドンドコ歩いた 海へ.....海へ.....
   途中、花や白鷺に聞かれもしないのに大声で
   「今から海へ行くんだよぉ〜」とご報告
   ドンドコ、ドンドコ
   わりと遠いんだなぁ〜 ドンドコ、ドンドコ
   ちょっと帰り やばいかなぁ〜 ドンドコ、ドンドコ

     ようやく、辿り着いて ほっ!
     海には釣り人がいたり、走っている人、散歩している人が
     気持ちいいな

     あれ?何か変だぞ!?
     気持ちが良くて やたら、めったら、歩いていたら
     ここは 何処?

     とたんに幕を下ろすような速さで、辺りは真っ暗
     右側は海、左側はだだっ広い蓮田で どうしょう?

     遥か、遥か遠くに灯りが・・・
     今度はあの灯りを目指して又も、ドンドコ、ドンドコ
     辺りに誰もいなくなった 道もわからない
     迷い込んだ道は工場や、資材置き場で土・日はお休みの様子

     恐さ倍増で何とか人のいる所、家のある所へと
     荒野のごとく感じる真っ暗な蓮田の中の道を
     縦・横・斜めと、走る、歩く、、、歩く、走る・・・

          (あぁ〜恐い、恐い、襲われたらどうしよう?)
          ・・・誰が襲うか、おばさんを・・・

          (だって、こんなに暗かったらおばさんなんて解からないじゃない)
          ・・・解かるワ、完璧に・・・

          (暗くて道の境がわからないよぉ〜)
          ・・・鳥目になったのとちゃうの?レバー、嫌うからや・・・

          (蓮田におばちゃん、バチャンと落ちて、どじょうが出てきてコンニチワ
           おばちやん一緒に遊びましょ♪なんて言われたらどうしよう?)
          ・・・余裕あるやないか?・・・

          (ちが〜う、ちが〜う、恐くて頭 怪しくなって)
          ・・・頭、怪しいのいつもの事やろ!頭だけなんて甘えるナ
             顔も、スタイルも怪しいやろー・・・

          (何か嫌な事でもあったんかいな?其処まで言う?
           違うって...トニック...?パナソニック...?そやそや、パニックや!)


           ・・・ЮжЭё£бФ・・・
           ・・・***ЮжЭё£бФ***・・・

     自分自身が壊れる前に、なんとか家に辿り着いた
     私の場合、運動不足というよりも 認識不足のほうに問題が・・・




                           『紆余曲折ありまして』


         女は若い頃 ホントに淋しかった。
         一人暮らしをしていて、スーパーで くたびれた様子の男性が
         買い物篭を下げて パックの総菜を買っている姿を見ると
         「今日の夕食を、ご一緒しませんか?」と言いたくて
         我慢するのに難儀した・・・

         友人たちが 次々と恋をし、結婚して行く中で女は一人
         取り残された私の何処が恋人の対象にならないのよ、と
         男どもの胸ぐら掴んで問い詰めたかったが、答えが恐くて
         それも出来ずに(だいたいの見当はついていた.....が、、、)


        思いあぐねて出した 最終手段.それが料理!
        とは言うものの 考えは甘かった

        賢い男は、なかなかお持ち帰り出来ずに もっぱら、
        グループ交際での料理番何かあると裏方でお呼びがかかった

        コノヤローと思いながらも やっているうちに喜んでいる、
        その女悲しいったら ありゃしない!
        努力は続いた そしてついに、誰が言うやら

        ハメルンの手料理女!!

        だが、時、すでに遅し
        後に続くのは 呑み助たちに年老いた両親、
        いまだ独身の義理の弟近所の人、飢えた息子にそのお友達
        訳の分からない者達が累々と・・・

        その女 昨日、やたら嬉しそうに気合を入れてキッパリと呑み助仲間の男性に言い放っていた

        そりゃぁ〜しょうがないわね 今さらボヤいたって・・・

        アンタは、美人で若い子選んだんでしょう?

                           一生

  パックのまま出された不味い物
      食べてなさい!!







つれづれなるまま

私は何時も感動の消費者として 瞬間、瞬間の感動との出会いの快楽の持続の為に、時を惜しみたくない 機会を逃したくない

絵であれ・・・音楽であれ・・・本であれ・・・人との出会いであれ・・・

この度はそれらの中から、山口県出身の文学者を紹介してみたいと思う。

五月の連休に山口県吉敷郡小郡にある、山頭火が結庵した其中庵(ごちゅうあん)を訪れた。大型連休にも拘らず、しかも、土曜日でありながらこの庵を訪れた者は 私一人であった。

時の流れの中に取り残されたような小さな庵(いおり)

その入り口には丸太に童のニッコリと微笑んだ顔が掘り込まれた木のかくろがふたつ

出迎えてくれた

この場所で同じ色の、同じ香りの、空気を山頭火も吸っていたかと思われたとき

私は胸がパンパンになるまで息を吸い込み、風を体の中へ呼び込んだ

澄みながら、濁りながら一笠一杖に身を托し 全国行脚の旅を続けた種田山頭火

孤独、寂寥感、故郷への執着、心の放浪・・・

誰の心の中にも 山頭火がそうっと座っているのかもしれない

コロコロと障子戸を開けると、入り口に(庵主、いまだ放浪中)とあり

記帳ノートが数冊置かれていた

「庵主のねがひ」として昭和8年10月に、山頭火が記したものがある

たずねてくださる方に

一、甘いもの好きは甘いものを、辛いもの好きは辛いものを持参せらるゝならば

一、うたふもをどるも勝手なれども、いつも春風秋水のすなほさを失はないならば

一、気どらずふさがずみんないっしょに其中一人のこころを持たるならば

     どんなにかうれしからう

本名 種田正一 明治15年 大地主(現防府市八王子)

   種田家の長男として生まれる

   生涯約8万4千句を詠み捨て 昭和15年59歳

   松山市にて最後は本人の望みどおり コロリ往生

     うしろすがたの しぐれて いくか

     年とれば 故郷こひしい つくつくぼうし

「苦痛に徹せよ、しかし苦痛は戦うて勝てるものではない

 打ったからとて砕けるものではない

 苦痛は抱きしめて初めて融けるものである」

山頭火の其中庵がある小郡からゆっくり走っても車で20分の所

山口市湯田に中原中也の出生地がある

山頭火と中也は少なからず縁があり、一時期山頭火は

この湯田の地に四畳半一部屋の孤立家屋を借りて

移り住み「風来居」と名付けた

中也の実家がすぐ近くで中也の弟と親交があり

同家をよく訪れていたという

中也は明治40年4月29日医者の息子として代々毛利家に

仕えた由緒ある家系である中原家の長男として生まれた

18歳の頃、宮沢賢治の「春と修羅」を購入し愛読

芸術論的共鳴を持っていた

中也も賢治も山頭火も生前あまり報いられることが

少なかったが、ある人いわく、

「不遇が、貧しさがすぐれた芸術をつくり出すのではない

 宮沢賢治の才能は、たとえ田園調布のお屋敷に

 いても『銀河鉄道の夜』を書き上げただろう」

と、・・・・うん、うんとうなずける

ついでに、また、ある人いわく

「君らは都会の喫茶店で

 宮沢賢治を論じている

 詩人たちよ都会で

 宮沢賢治を論じるな」


私としてはこの発言には、そんなこたーないと思った

ニューヨークのマンハッタンで読もうがどこで論じようが

いい物はいい

スペースシャトルに乗って「よだかの星」を読んで

ザーザー泣くのもいい話ではないか

話が横道にそれたついでに、太宰治は

中也を嫌いながらも魅力と嫌悪のはざまで

その詩才を尊敬したと言われている

                     中原中也

                      明治40年4月 山口市で生まれる

                      昭和12年鎌倉にて山口への帰郷

                      を願いつつ30歳の短い生涯を閉じた

                      真剣勝負で詩一筋に生きた詩人

   ああいう生き方では長生きは出来ないと中也を知る人は言う

この他にも下関で生まれた林芙美子

岩国出身の宇野千代と

中也と交友関係にあった河上徹太郎

一時期を柳井で過ごした国木田独歩

金子みすゞ 伊集院静

高樹のぶ子 その他、その他・・・・

我愛する山口は、すばらしい芸術の生産者達を

生みだしてくれた

だからこそ私は感動の消費者として

幸せでいられる






『落ち着かない日々』

我が家の古い車は、お喋りだった
左のドアが開いている...ライトがついたままだ...
サイドブレーキを確かめろ...

現在の私の車は、キーを差し込んだままドアを開くと ピーピー
ライトをつけたままドアを閉めると ピーピー

冷蔵庫だって、1分以上 ドアを開けているとピーピーと
五円が消えたぞ!十円、捨てたぞ!と
なんだかすごく責められているようで
いつも、申し訳ありません 私が至らないばっかりに・・・
と、言う気にさせられる

そして ついに
我が家のお風呂のボイラーが くたばった!
新しくしたのはいいけれど このところ、毎日が何故か落ち着かない

ボタンを押すと
「湯はり、します!」と、、、申される
(すみません、よろしくお願い致します)と、私

台所で夕飯の支度をしていると イキナリ
「残り後五分でお風呂が沸きます」と、、、
(えっ?後五分で風呂が沸くと知らせているってことは そろそろ
 服を脱いで風呂に入る支度をしなさいってことか?)

仕方ない、、、夕飯の用意はチョット中断!
タオルを用意して〜〜お寝巻きも〜〜

さあ、、今に何か言うぞ!きっと何か言うぞ!ホレ何か言うぞ!
オロオロ、ビクビクして待っていると それ見たことか 音楽つきで
「お風呂が沸きました!!」
(さっさと入れということだな・・・)

シャワーの温度を下げようとして
「設定温度は変更出来ません!」と、怒られてしまった なんで?

落ち着かないまま コソコソと風呂から上がって
夕食の支度の続きを・・・

玄関の戸の開いた音
お帰りなさいと、きゅうりを握ったまま飛び出たら
主人がお客様を連れて帰っていた
時間は6時をちょっと過ぎたばかり、、、
田舎なら これから一仕事、しましょうかって時間

寝巻きできゅうり握って 飛び出した私
お客さん(この家 どうなっているんだ?)って顔

一番避けたい事態である

ヤイコラ!リンナイ!!


責任 取れ!

            『みの教』

 82歳になる父と、80歳になる母。

 父はとても元気で、これまで病気で入院した事は一度も無い。
 母は病気の総合商社で、しょっちゅう 入退院を繰り返している


 先日帰ったときに気づいた事・・・

 テーブルの上の可愛い器に、チョコレートが山盛り

 (二人でチョコレートを食べてるの?お洒落〜)
 「お昼のテレビで、みのさんがチョコレートは体にいいと言ってたから」
                                                
 その横に、バナナがで〜〜んと
 「お昼のテレビで、みのさんがバナナは体にいいと言ってたから」

   冷蔵庫の中には酢たまねぎ...???が大量に
   「お昼のテレビでみのさんが酢たまねぎは体にいいと言ってたから」

   (体の何にいいの?)
   「それが、毎日 あれがいい、これがいいと言われるものだから
   ごちゃごちゃになってしまって・・・
   まぁ、とにかく良い物は良いだろうから こうして食べてるの」

   あぁ〜 完全に『みの教』信者と化してる。

   ・・・あのね、思うんだけど・・・
   体のことに気をつけるのは とってもいいことだけれど
   もう、父さんと、母さんは 
   食べたい物を食べたい時に、好きなだけ食べて構わないと思うよ
   美味しく、楽しく、の方が大事だよ


   そう言えば、どこかで聞いた事があるような、、、ないような、、、
   バナナを食べると豊胸になるって・・・
   酢たまねぎは更年期障害にいいって・・・

   ホント、ヘタすりゃ 父は日々
   豊胸になるかもしれないバナナや、他に更年期障害、子宮ガンに
   良いと言われる食品を
   母は、前立腺肥大に良いと言われる食品を食べ続けている
     かも?・・・かも?・・・かも・・・・・

   面白半分、想像してはいけない!
   一転して、コレは悲しい物語となる!!
                                                  


                             【気配りの人】

               彼女は本当に気配りの人です。

               ご主人の実家には気を使わせては申し訳ないと
               滅多に顔を見せません。

               手料理も、あまり美味しすぎると食べ過ぎては体に悪いと
               手を抜きます。

               お掃除は、お客様が来られた時 あまりに片付いていると
               肩が凝るだろうと適当で済ませます。

               ご無沙汰している方へも、連絡や便りをすれば
               返事で忙しい相手を煩わせるかもしれないと、遠慮します。

               病気見舞いも、きっと病気で悴れた顔を見られたくはないだろう
               元気な者が行って頑張れもないものだ...と行きません。

               大切な友も、こんな私よりもっと素敵な人達に囲まれているだろうからと
               段々と距離を置いて、遠くから眺めています。

               それなりの場に出ても、普段はいくら自然体を身上としていても
               その場の雰囲気を壊してはいけない、質を下げてはいけないと
               時として貝になったり、石になったりします。

               そう、彼女は気配りの人です。
               (陰では礼儀知らずの愛想なしと言われております)

                          顔文字を使わせて頂きます (~_~;)






            【夫婦喧嘩は豆も食わない】

2日前、ちょっとした夫婦喧嘩をしましてね
えっ?原因? なんだったかなぁ〜
・・・・・忘れました!

喧嘩した。この事実だけが残りましてね
昨日から口、利いてないんです

普段は私って すっごく やさしくて、従順で、美しい妻ですからね(>_<)
夫、私をナメきっとるんですわ
で、今回は喧嘩の原因は忘れたけど・たぶん私が悪いんだろうけど
根性据えて取り組んだろ と思ったんであります

今日は私は朝から出かけました。
夫、今日はお休みです。
お昼、お腹ペコペコで帰ってみると姿がありません

「逃げたな?」と「お昼の用意しなくてラッキー!」
で、台所に入ると 
テーブルの上

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やり方が汚い!


ウインナ―のケチャップ炒め(斜めに切れ込みが入ってる(~_~;))
卵焼き
そして昨日 他所で大量に貰ったスナックエンドウ豆が
おアゲさんと炊いてある

お腹、ペコペコでご飯を抱えたまま 食べようか?食べるのよそうか
箸が迷って 行きつ戻りつ・・・・・
食べたら負け! 食べたらいかん...食べたら負け! 食べたら美味そう...

ふと、我に返ると 目の前の卵焼きとウインナ―がありません!!
         誰が食べたの?

かろうじてお豆の炊いたのは量が多くて 残っています
慌てて この、豆だけは手を付けなかった!と思われるようにと
ふくらみをもたせ 盛り変えました

・・・・・さ、自分の部屋へ 逃げとこ

戻ります